血行が悪くなるとコリが生じて痛くなる
姿勢が悪かったり、デスクワークや立ち仕事、その他の労働や家事で体に負担をかけると血の巡りが悪くなります。血液は体の隅々の細胞に栄養や酸素を届けるとともに、不要になった老廃物や疲労物質、二酸化炭素などを回収してくる機能を果たしているものです。
本来、心臓から体中を巡って血液が循環していますが、たとえば、長時間のデスクワークで同じ姿勢を続けていたり、ずっと立ちっぱなしでいると血液のポンプ機能がスムーズに働かなくなります。また、不規則な生活や脂肪過多の食事で血液がどろどろになったり、加齢や冷えによってポンプ機能が低下すると、やはり血のめぐりがスムーズでなくなります。
細胞の隅々に栄養や酸素が行きわたらなくなり、一方で老廃物などを溜め込んでしまうので筋肉が硬くなるなどして体が凝りやハリはじめ、それが次第に痛みとなって肩こりや腰痛の原因となるのです。
痛みが緩和するプロセス
肩こりや腰痛といった痛みは末梢神経を通じて脊髄から脳へと伝わって、脳が痛みを感じとります。痛みが生じている部位に整体や鍼灸を通じて刺激を入れると、痛みが脳まで伝わることを抑えることができ、これまでの辛い痛みの緩和が期待できるのです。刺激は同時に血行を促がし、疲労物質である乳酸をはじめとする痛みの原因物質の排出を促してくれます。
このように治療院で受けられる整体は人間が本来持つ不調を自然に回復させる機能を正常化させることで、痛みそのものと痛みの原因を同時に取り去りつつ、再び痛みが発生しにくいからだ作りに役立つのです。
リハビリや予防も促進
整体は刺激を与えることで体の巡りを促し、自然治癒力を高めて体の不調の改善や体力増進、病気になりにくい体作りに役立つものです。指圧などのマッサージも手技による刺激を通じて、血行を促してくれます。自然治癒力を高めることができるため、肩こりや腰痛の予防をはじめ、術後や交通事故、スポーツ中のケガなどのリハビリにも効果的です。
ケガや病気での術後になかなか体が思うように動かないと、ストレッチや歩行訓練、筋トレなどを続けるのはとても大変なことです。リハビリの一環としてトレーニングの疲れを癒しながら鍼灸を行うことで、自然治癒力を活性化させ体の機能の回復や筋肉の回復などを促進させることができます。整体を通じた内部からの回復と、リハビリによる機能面からの回復で早期の日常生活への復帰や競技への復帰が期待できることでしょう。
介護予防や高齢者のQOL向上に役立つ高齢者整体
高齢になると筋力が落ちて足腰が思うように動かせなくなったり、腰痛や関節痛などの痛みを感じる方も少なくありません。また、身体も老化していき、胃腸の機能が低下したり、便秘や下痢などを起こしやすくなり、食欲不振による栄養不足や体力の低下も懸念されます。
加齢に伴い、血流が悪くなったり、代謝が低下して体が冷え、自然治癒力や免疫力が低下すると、風邪をはじめ感染症にもかかりやすくなり、院内感染や集団感染などを通じて命を落とす事態にもなりかねません。
整体は自然治癒力や免疫力の向上や自律神経や筋肉などの体の機能の回復にも役立つため、介護予防や高齢者の健やかな体作り、加齢に伴う不調の改善にも役立ちます。
訪問サービスも有効活用
病気や事故で療養中の方や高齢者の場合、訪問サービスの利用も便利です。中には病院やリハビリテーション施設、介護施設や老人ホームなどから要請を受けて、出張サービスを行っている柔道整復師もいます。
施術の効果はじっくりと現れるものです。特に高齢者の場合は、若い人に比べると効果が表れるまでに時間がかかりますが、その都度、体の状態を望診や脈診などを通じてチェックしてもらえるので安心です。
治療院での主な診療内容
整体院・治療院では体の不調や悩みなどを聞いて、直ぐに施術を行うのではなく、まずは問診や脈診、望診などが行われます。質問や会話を通じて状態を聞くのはもちろん、声のハリや話し方、表情などからも体の不調の度合いや何処に問題があるかなどの判断材料にしています。
望診は見た目から感じ取る方法で顔色や表情、太り方や痩せ方、体型、髪のツヤや目の輝き、唇の色などから体調の状態や、何処が悪いかなどをくみ取るという方法です。そのうえで状態に合わせて施術を行いますが、その方ごとにコントロールして自然治癒力の回復や向上を目指していきます。
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